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大工棟梁 黒木肇さん

DHの大工棟梁は、黒木さんである。
ひとなつっこいお人柄だが、実は苦労人で、仕事は妥協が無く職人魂に満ちている。

黒木さんの話は、いつも面白い。
本物づくりにこだわっている、ということが伝わってくる。
DHは、黒木さんに造ってもらえて幸せだ。

黒木さんの鉋


宮崎県の製材所視察

6月19日、20日の2日間、宮崎県の製材所、都城木材株式会社とランバー宮崎協同組合を見学してきました。
宮崎県は、国内有数の林産地であり、飫肥杉(オビスギ)がよく知られています。

都城木材の製材工場

こだわりの国産材を扱っている、木童の藤村さんに案内してもらいました。
木童さん → http://www.kodoh.co.jp/

私は本格的な製材所の見学はこれまであまりしたことがありませんでしたが、次の点が特に印象的でした。
・木材の人工乾燥により、顧客のニーズ(質、量、スケジュール)に対応しようとしている。乾燥の技術開発、均一的な品質管理に非常に注力している。

人工乾燥機 これだけ大規模のものが多数備えられている例は少ないという。

・木材の天然乾燥や、たとえば長ほぞ込み栓などの伝統的な仕口に対しては一定の評価をしながらも、その課題も認識し、現代の顧客ニーズや技術的基準に対して冷静かつ着実に対処すべく、人工乾燥、接合金物などを積極的かつ大規模に取り入れている。

・CADと連動したNC工作機械を導入し、複雑な仕口でも高い加工精度が得られるプレカット方式をフル稼働させている。換言すれば、それだけの機械を導入するためのスケールメリットを追求し実現している。

ドイツ製の工作機械。メンテナンス技術者の名前が大きく書かれている。デザインもヨーロッパを感じさせる。

・CAD-NCプレカットでも作れない複雑な仕口は、大工さんが手刻みで作っている。

また、お会いした都城木材の五十嵐社長は大変な教養人で、我々の設計メンバー澤野さんとクラシック音楽談義で静かに盛り上がっていました。車窓の緑を背景に聴いたバッハは、印象深いものとなりました。
五十嵐さんは、「いろいろな人と出会え、生きていて良かったと思うことが、この仕事をしている楽しみ」と仰っていました。

都城木材さん → http://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/mkj/kigyo/kigyo/c165.htm
ランバー宮崎さん → http://www.miyazaki-sanchoku.jp/join/index_09.html
建築家 澤野さん → http://homepage2.nifty.com/s-sawano/

また、製材所見学の後、まちづくりで知られる綾町に行きましたが、これがすばらしかった!
その話は、またいずれ。


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