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Great Urban Places in Asia 116 -蘇州 Suzhou 2 [アジアの都市探訪]

 市内の平行路Pingjinagluや山塘街Shantangjieでは、観光資源として水路やその周辺の建築物の保全・再生・活用が進められている。水路に沿ったみちはきれいに仕上げられて屋台や露店が出、みち沿いには歴史的建築を活かしたカフェ、ギャラリー、レストランなどが並ぶ。水路沿いのみちや路地には車は通らず、ゆったりと歩くことができる。建築は漆喰仕上げのものが多いが、石造や木造も見られる。
 水路には柳が枝を垂れ、あちこちに歩行者用の小さな石橋がかけられている。石橋は階段や坂道状のものが多い。

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山塘街の水路と歴史的建築



(続く)
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Great Urban Places in Asia 115 - 蘇州 Suzhou 1 [アジアの都市探訪]

 蘇州は2,500年にも及ぶ長い歴史を有し、古くから絹織物で発展した都市である。ほぼ矩形の運河で囲まれた旧市街の中心には水路が縦横に走り、その沿岸には白壁と黒瓦の歴史的な街並みが残されている。そこでは今でも水に寄り添った人々の暮らしが息づいており、水郷と呼ぶにふさわしい。そのため「東洋のベニス」とも呼ばれるが、ベニスよりも古い歴史がある。
 街の歴史は、紀元前6世紀に呉の国王がここに城を築いたことに始まる。後の隋の時代、6世紀に蘇州と改名され、その後絹産業により発展し、さらに綿産業も加わって明、清時代の14~19世紀には国内有数の大都市となった。アヘン戦争後に上海が開港したことにより、その経済的地位はやや低下し、2012年では国内第6位となっている。蘇州は上海の約80km西方にあり、今日では高速鉄道で結ばれている。
 絹産業によって経済的に裕福な都市であり、市内には歴代の富豪たちが築いた中国庭園(江南式)が多数あり、そのうち9箇所がユネスコ世界文化遺産に登録されている。
旧市街は新しい高層ビルなどはほとんどないが、近年郊外部に新区ができ、大規模な業務、商業、住宅開発が急速に進められている。

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平行路地区の水路。歴史的な水際景観と生活が残されている。

(続く)
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Great Urban Places in Asia 114 - 上海 Shanghai 8 [アジアの都市探訪]

再開発地区内の小市場

 市中心付近にあるこの地区では再開発事業が進行中で、すでに半分ほど取り壊されていた(2011年春)。住民はまだ元気に住み、商売をしていた。早朝から朝食屋が営業し、夜は食堂が営業し、焼き鳥、焼きそば、果物などの屋台も出ていた。
 ある朝、その住宅地区の路上で小市場が開かれていた。しばらく見ていると、地区の管理者らしい人が来て「ここで商売してはいけない」という意味のことを言ったようだ。しばらくの問答の後、商人たちは不満そうではあったが店じまいし、散っていった。
住民は、地域のこの急速な変化をどのように捉えているのだろうか。

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再開発地区内の小さな臨時市場。野菜などを売っていた。

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Great Urban Places in Asia 113 - 上海 Shanghai 7 [アジアの都市探訪]

上海の住宅事情と再開発 Housing condition and urban renewal in Shanghai
 上海では急速な人口増に対応し都市機能を更新するために低層住宅地区の再開発が進められ、高層の商業施設、住宅などに変わりつつある。一方、旧来からの住宅地区もまだ残っており、多くの人々が住んでいる。建物の多くは石庫門や2~3階建のレンガ、石、ブロック造などのアパートメント地区で、その中を狭い路地が通っている。住宅地区の入口にゲートが設けられているものもある。路上にはロープを渡したり棒を突き出したりして、洗濯物が干されていた。

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人々が暮らし続けている、上海市中心部の低中層の住宅街 (2011年)

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Great Urban Places in Asia 112 - 上海 Shanghai 6 [アジアの都市探訪]

田子坊 Dian Zi Fang その2 

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やや広めの通路はダイニングスペースとしても使われる。
上層階には住宅もある。

 田子坊と同様に、石庫門を再生した地区として新天地がある。こちらは上海でも流行先端、ファッショナブルなエリアにあり、歴史的建築群を保全というよりも再生し、そこにレストランやカフェ、バー、ショップなどが出店している。
建築や広場などは細部まで丁寧にデザインされている。石造りの門などは保全され、街としてフランス租借地時代の雰囲気が演出されている。夜は、暖かみがある色合いで、明るさは控えめな照明によって暗さが演出される。そのような屋外パブリックスペースでダイニングを楽しむ、ハイエンドな大人の街としてつくられている。

(続く)
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Great Urban Places in Asia 111 - 上海 Shanghai 5 [アジアの都市探訪]

田子坊 Dian Zi Fang
 都心近くの泰康路にあり、元々、石庫門と呼ばれる上海風の低層長屋式住宅や小工場が集まった地区であった。1990年代の末期からアーティスト達がこの地区に入り、建築を保全しつつ改修してスタジオ、ギャラリー、ショップとして活動を始めた。その活動が定着・拡大し、今では様々なレストラン、カフェ、雑貨店などが入居する歴史的保全地区となっている。建物の一部は古くからの住宅として利用され続けており、上部階カフェのテラスから隣棟住宅の生活の様子が垣間見える。

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歴史的建築と広場が保全、部分的にリノベーションされ、商業やアート活動に用いられている。

(続く)
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Great Urban Places in Asia 110 - 上海 Shanghai 4 [アジアの都市探訪]

上海駅前広場 Shanghai Railway Station Plaza
 上海では鉄道は長距離移動用で、都市内の公共交通は地下鉄とバスである。鉄道駅には旅行者、見送りや出迎えの人たちが集まる。上海駅は現代的な空港旅客ターミナルのような建築で、ガラスと鉄骨による大きく開放的な空間が設けられている。
 駅前広場は約180メートル×140メートル程度もあり、駅付近の地上部分は広々とした歩行者専用の空間で自動車の姿はない。中国有数の大都市として、各地から集う人々を迎え送り出すにふさわしい。広場の中心部にはシンボリックな時計台があり、人々の待ち合わせの場所となっている。自動車交通用のスペースは広場の両側と地下に設けられている。
近年開通した高速鉄道は杭州、南京、蘇州方面に頻繁に運転されており、路線網はさらに延びる予定となっている。

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上海駅前広場。多くの人たちが中国全土、世界から集まり散じる。

(続く)
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Great Urban Places in Asia 109 - 上海 Shanghai 3 [アジアの都市探訪]

豫園と上海老街 Yuyuan and Shanghai Laojie
豫園は上海中心部の旧市街地区にある中国庭園で、16世紀に造成され、その後幾多の変遷を経て1961年に今日の姿となった。庭園の周囲は中国風建築による飲食店などが高密度で立ち並ぶ、豫園商城と呼ばれる商業街区となっている。かつての上海城の城下町の街並みを本格的に再現したものであり、多くの観光客が訪れる。
上海老街Shanghai Laojieは豫園に隣接した地区で、明の時代の建物を再現した建築が沿道に並び、土産物、宝飾類などの商店やレストラン、茶館として利用されている。こちらも、表層のみを時代風に装飾したものではなく本格的な再現で、多くの人々がそぞろ歩く。

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豫園近くの上海老街。明朝時代の建物が本格的に再現されている。

(続く)
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Great Urban Places in Asia 108 - 上海 Shanghai 2 [アジアの都市探訪]

外灘 The Bund
 南京東路を東に進むと黄浦江という川に突き当たる。川沿い一帯のエリアは外灘と呼ばれる。19世紀末~20世紀初期のイギリス租借地であった時代に建てられた重厚な歴史的建築が並んでおり、高級レストラン、ホテル、商店、銀行などとして活用されている。
川沿いは約2kmにわたりプロムナードとなっており、早朝から深夜まで多くの人出で大変にぎわっている。プロムナードを歩くと片側には外灘の歴史的建築物群、対岸の浦東Pu Dong地区には現代的超高層ビルが並び、新旧対照の都市景観を楽しめる。浦東は1992年に旧来の区が統合して新区となり、それ以降大規模経済開発が行われて超高層ビルが並び、現在では上海の新しい都心となっている。外灘プロムナードは幅員15mほどでゆったりしており、座れるところが多く、露店も多数出て、人々は歩き過ぎるばかりではなくここで時間を過ごす。
夜は外灘側も浦東側も、多数の建築がライトアップされる。外灘側は歴史的建築の風情を活かすべくほとんどが暖色系で落ち着きある照明だが、浦東側は多色かつ変化する照明がガラスと金属の建築物を照射し、大型広告や大画面が輝度の高い点滅光を発する。夜も新旧の対比が大きく、それも現代上海を代表する表情のひとつである。

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外灘、黄浦江沿いのプロムナード。住民にも観光客にも人気の場。
背景には荘重な建築群が連なる。

(続く)
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Great Urban Places in Asia 107 - 上海 Shanghai 1 [アジアの都市探訪]

上海は中国南東部の沿岸、長江河口南岸に位置する。この地には古くから集落があり、13-14世紀には港町として発展を始めた。アヘン戦争後の1842年、上海は諸外国に開港された。それを機会としてまずイギリスとフランス、その後アメリカ、日本が上海に租借地を開き、外国資本が投下されて本格的な経済開発が始められた。その後外国からの投資の増加、租借地の政治的安定などにより、上海は1920~30年代には中国最大の都市となり、イギリス系の銀行などが集積して中国の金融中心となり繁栄した。1941年太平洋戦争が始まると、上海共同租界は日本軍により接収された。戦後の1949年に中華人民共和国が成立すると外国資本は上海から撤退したが、1950 - 60年代には工業都市として再び発展を始めた。1978年に改革開放経済政策が打ち出されて以降は海外からの投資も再開され、それ以来上海は急速な経済発展を続け、日々成長し姿を変えている。中国では1位、世界でもトップクラスの経済都市となっている。

南京東路 Nanjing Donglu
 南京東路は19世紀に上海が英仏などの租借地になって最初に開発された商業地区である。街路の長さは東西に約1.5km、幅は約30m。自動車は走らず歩行者専用道路になっており、人々であふれ、活気に満ちている。これだけ長い歩行者専用道路がこれだけ賑わっている例が他にあるだろうか。路上には、主に観光客を乗せた小さなトラムが行き来している。
沿道の建築は、租借地時代の欧風のものから現代的なものまで多様である。屋外広告や看板サインも中国伝統風あり、先端のデジタルサイネージありと多種多様で、古今東西の文化がエネルギッシュに混じり合っている。

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南京東路-多くの人々が、歴史的な歩行者空間のそぞろ歩きを楽しむ。
絵の左前に描かれているのは、人を乗せるトラム

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