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児童遊園 改修計画後7年目の状況 [まちづくりの仕事]

2006-7年に、都内のある地区で児童遊園の改修計画に携わり、地域の大人、子どもたちとワークショップを開き、その成果に基づいて基本計画を作成した。その翌年に区が実施設計と施工を行った。

その公園に久しぶりに行ってみた。

当時の問題は、やや荒れた植栽、老朽化して面白くない遊具、そしてホームレス住民がいたことであった。それをなんとかするための公園改修計画であった。近所の方や子どもたちの話を聞くと、近隣には「私たちの子どもが小さなときは、よくこの公園で遊んだ。また子どもたちが遊べる場所になるとよい」といった意見があり、公園の花の手入れなどをしてくださる意思のある方々もあった。近隣の学童クラブの子どもたちからは、その公園はたまには行くが面白くない(=面白い遊具などがあれば、そしてホームレスの人などがいなければもっと行くかもしれない)といった意見があった。

その公園はかつては子どもたちが多く遊んだ場であった。しかし子どもが減り、児童遊園で遊ぶという行為が少なくなり、だんだんと使われなくなった。また、近隣の公園の調査をしたところ、複数の同様な小公園があるが、どれもあまり個性がないことが、住民や子どもたちはいるのだから、近隣の公園にはちょっとない面白い遊具があり、適切な維持管理ができれば、再び子どもたちが集まるのでは、と考えられた。

基本計画としては、従来からあった大きな樹木は残し、それを中心にして複合型のプレイストラクチャーをつくること、人気のあったブランコは残すこと、夜間滞在などがしやすい配置や形状のベンチ等はなくすこと、花壇を作ることなどが要点となった。

久々に行ってみると、夕方暗くなりかかる時間帯だったが親子がいて子どもが遊んでおり、遊具やベンチ、植栽などの状態もまずまずよく、花壇の花もきれいに咲いていた。
小さなさりげない場所であるが、ちゃんと地域で使われ守られているようで、良かった。

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祝!富岡製糸場 世界遺産登録勧告 [まちづくりの仕事]

富岡製糸場と関連の養蚕施設がユネスコの諮問機関であるイコモスによって世界遺産登録勧告された。3年ほど前にその登録関係資料の一部の英訳をお手伝いしたこともあり、大変喜ばしい。関係者のみなさん、おめでとうございます。
今回の登録対象は富岡製糸場はじめ田島家住宅(養蚕農家建築)、高山社跡(養蚕方法を確立した実業家の生家)、荒船風穴(自然の冷却力を利用した繭の貯蔵施設)であり、登録されてからその4つの散在した施設をどのように連携させ、管理・運営していくか、また周辺のまちづくりとの関係も大事になる。登録をきっかけに、表面的な観光化ではなく、歴史的資産を活かした地域の活性化や、文化・自然の保全が進むことを期待したい。

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製糸場の建物。珍しい木骨煉瓦造である。

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製糸場中庭のスケッチ。このときはあまり人がいなかったが、これからは大勢の人が詰めかけるだろう。

横浜市まちづくりコーディネーター [まちづくりの仕事]

横浜市領家地区では現在地区計画と地域まちづくりルールを検討中で、私はまちづくりコーディネーターとして1年半ほど地域の地区計画委員会の皆さんといっしょに活動してきました。その様子が、横浜市地域まちづくり白書2013に紹介されました。

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3/29(土) 横浜市港南丸山台地区に、地区計画や地域まちづくりルール作成や運営について、領家地区のみなさんといっしょに伺いました。まちづくりルール策定の経緯や現状についてのヒアリングの後、まちあるき。この大手チェーン系時間貸駐車場に対し、まちづくり委員会が騒音や光害の緩和のためやや高めの外周フェンスの設置を要望し、実現されました。このような地域活動の積み重ねは大切です。

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ひたまりプロジェクト 実施されました! [まちづくりの仕事]

3月23日(日)、日田市街地中心部の空地を活用したにぎわい再生プランについて、市民アンケート(聞き取り)をするとともに、その場所を楽しもうという「ひたまりプロジェクト」が開催されました。好天に恵まれ、早朝から朝市やフリマ、そしてステージ演奏に多くの方々が来訪。地元焼きそば店の出店には長い列ができ、春の陽だまりのなかで多くの笑顔がありました。アンケートは200票以上の回答が得られました。こうして実際に計画予定地を使い場所の雰囲気を感じ取りながら、市民の意見を聴きつつ、これからも計画を進めていけるといいですね!

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計画案のパネル展示の前で、ヒアリング(アンケート)をするスタッフと、それを取材するNHKテレビ。

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ステージでは地元高校のチアや、吹奏楽、ジャズ、弾き語り、青空英語授業など様々なパフォーマンス。

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4~11月に毎月行われている「日田プレイス」のフリマも特別参加してくれました。

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片付け終了後、スタッフで七つ星★☆★☆★☆★(ちょっと前に通りました)

(仮称)ひたまりプロジェクト [まちづくりの仕事]

日田市のまんなかに賑わいを再生する(仮称)ひたまりプロジェクト。去年7月から、毎月1回程度の市民ワーキング会議を中心に案を検討してきました。フリマ、出店、演奏などでその場所をとにかく1回みんなで使ってみよう、そして計画案についての意見を広く聞こうというイベントが3月23日行われます。ポスターデザインはワーキング会議メンバー市民のTさん。お近くの人はぜひお出でください。
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戸塚大踏切デッキ 工事現場見学会 [まちづくりの仕事]

12/21、横浜市戸塚駅近くで、開かずの踏切を解消するために建設されている「戸塚大踏切デッキ」の現場見学会がありました。想像以上に広々とした空間です。

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この踏切解消を大きな目的として、この地区では区画整理事業が行われており、それに関連したまちづくりの一環として、歳時記マップ作成やみち空間・広場のデザインなどに参加しています。このデッキにより、旧東海道戸塚宿の東西のつながりが円滑化され、人の行き来が増えることが期待されます。また、踏切がなくなることで交通量が大幅に減る道路空間の活用も課題です。
1月18日に、デッキ開通式典と記念イベントが予定されています。

石岡の歴史的建築とまちの活性化 [まちづくりの仕事]

11/15 冷雨のなか、茨城県石岡市中心部のまちあるきを行いました。石岡は646年「大化の改新」で国府がおかれるなど、豊かな歴史や文化に恵まれたまちで、数多くの寺社、歴史的建築物があります。それらを活かしながら、まちを再び元気にしていく取り組みです。写真は街角の看板建築で、コーナーに窓を取りトップにレリーフを配するなど、立地条件を十分に活かした意匠。かつてはこの道を多くの人たちがそぞろ歩き、賑わっていたことが想像されます。

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まちのメインストリートである中町通り沿いには、看板建築が並び、それを活かした個性的な店舗がある個所もあります。
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クラシックな雰囲気の喫茶店。この席は、映画「三丁目の夕日64」で堀北真希さんのデートシーンの撮影に使われました。
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まちづくりワーキング会議 にぎわい再生と空間デザイン [まちづくりの仕事]

10/24(木)、日田市の市街地中心部にぎわい創出市民ワーキング会議に、コーディネーター兼都市デザイナーとして参加しました。参加者は約40名、住民や商業者、まちづくり活動をされている方々です。

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空き地や空き店舗が多い中心市街地で、市民と行政の協働で、にぎわい再生に向けた様々な活動や空間計画を検討しています。今回は市長も参加されました。にぎわい再生に向けたソフトと、空間デザインを一体的に検討しています。

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道のりは長く、紆余曲折あるでしょうが、こうした市民、行政の垣根を超えた話し合いは、まちの地力を高めます。市長、市スタッフ含め参加者の多くが懇親会に流れ、深夜まで熱く話しあいました。

道路デザインワークショップ [まちづくりの仕事]

T地区における道路改修デザインの検討を、住民(沿道地権者)、行政関係者が参加し、図面や模型を用いて行いました。この道路は区画整理地区内にあり、踏切に続いていますが、近い将来踏切の廃止が決定しており、それに伴って自動車交通量の減少が見込まれます。日常的には憩いの場とするとともに、景観や潤いのアクセントを用意すること、またイベント時には道路を一体的に使えるようにすることがデザインのポイントです。
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地下埋設物や交差点などの計画条件、およびこれまで検討してきた道路づくりのコンセプトを踏まえつつ、樹木、植栽、照明灯などの配置を1/100スケール模型パーツを動かしながら検討しました。
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沿道には建物が数棟完成していますが、他の建物も全て立ち上がった時点の空間構成を想定して検討することが肝要です。そのため、完成済み及び計画が公表されている建物ファサードの写真を貼りつけた壁面模型を作成し、検討しました。それによって、実際の景観に近いイメージが得られます。
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防災まちづくり講演 [まちづくりの仕事]

 10月12日、千葉県山武市で、「地域の防災とコミュニティづくり」というテーマで講演をしました。参加者は自治会や社会福祉協議会関係者ら約40名ほどでした。
 当初、自主防災組織づくりということで依頼がありましたが、地域防災の向上のためには、その根底としてまちづくりが必要であることから、このようなテーマとしました。
 非常時の行動も、平常時から慣れていることによって、円滑に行うことができます。たとえば非常時に使えるかまどを平常時からバーベキューに使うなどは、既に実施されており、コミュニティの交流の手段としても有効でしょう。

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 なおひとくちに防災といっても様々なものがあります。私たちは災害の発生を完全に防ぐことはできないので、災害は起こるという前提でそれに対して準備をしておくこと、それを日常的活動とのバランスのなかで、優先順位を持って行うことが肝要と言えます。いずれにせよ、まず地域をよく知ることが第一歩です。

 防災に関して様々な資料、参考書がありますが、上記のような考え方については、「防災コミュニティ」中村他著、自治体研究社は大変参考になり、お薦めです。


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