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アジアの魅惑的都市空間 [アーバンデザイン]

アジアの魅惑都市空間がもつ共通要件として、以下があると考えます。
1. ヒューマンスケールで伝統的な形態が保たれており、密な賑わい(人が多い、道や空間が狭い=高密)がある
2. 公共空間での多様なアクティビティがある。またはそこへの滲みだしが大変多い。
3. 自国文化を基盤としながら西洋文化との混在がある。建築、屋外看板、調理設備(屋外から見える)などは、古いがよく使いこまれ、地域性と経年変化による味わいを持っている
4. 温和な気候のため屋外活動が多く特に夜も路上がにぎわう。(東南アジアの場合)

 これらがアジア的な魅力の源泉になっている。これらはともすれば「遅れている」、「貧しい」、「汚い」などと解されてきたが、市民や来訪者に大いに支持され利用されている。各地の歴史、気候風土に基づいた誇るべきものであり、都市の個性的魅力としてアピールできるものです。

 路地はそのような魅力、特質を備えた、重要な都市空間であり、路地を含む界隈は歴史的・文化的価値が高いものも多くあります。そのような一見混沌とした高密賑わい空間こそ、アジアの都市の魅力in Asiaとして誇るべきものであり、その質を継承していきたいものです。

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抑制された美しさ 東京ディズニシー夜間照明 [アーバンデザイン]

10年ぶりくらいで、東京ディズニーシーを見てきました。
夜間照明の抑制された美しさは、他ではあまり見られない高水準です。
色は基本1色のみ、全体はかなり「暗く」抑えられています。
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最初はずいぶん暗く、サインなどがわかりにくいと感じましたが、徐々に慣れてきます。
暗すぎて転んだり、困っているような人は見かけませんでした。

一般的な公共空間では、照度規準の達成が求められるので、なかなかこのような照明計画はできないかもしれないが、落ち着きのある空間形成に果たす照明の役割がよくわかります。
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水面への映り込みもよく考えられており、低い位置に連続した照明が取り付けられています。
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また、空間のゾーニングや、変化がありしかも歩きやすい歩行動線など、実によくできていると思いました。
管理されたテーマパークではありますが、一般の都市空間づくりにも参考になる点が多々あります。

スカイツリー ストリート [アーバンデザイン]

錦糸町駅近くから、東京スカイツリーをほぼ正面に見ながらまっすぐに歩ける道がある。この道、一般的な道路照明で色温度が高く(白い)眩しく、位置も高い(一般的)なので、ツリーの夜景鑑賞を妨げている。電柱・電線もあり、路面舗装やガードレールもごく一般的なもの。ゴミもあちこち出されている。
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せっかくスカイツリーという大きな地域資源があるのだから、それを眺めて歩くにふさわしい小路~暖色系の足元照明、舗装、ファサードや広告デザインなど~にしてあげれば、カップルがそぞろ歩くとても素敵なストリートになると思う。建物は下町風情があるものが残っていて良い。ツリーと面白いコントラストになり、地域に融和したものにできそう。
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この写真はクリスマスの夜で、スカイツリーの敷地内は多くの人たちでにぎわっていたが、それが街ににじみだしていない。スカイツリーの敷地だけ別世界のようになっている。この道は自動車交通量はごく少ないので、時間限定でも、歩行者専用路にするなども考えられる。この道から浅草通りを渡って直接ツリーに至るペデストリアンデッキなどもあってよい。やはり、街は人が歩くことが基本だ。

台湾の路地街(台北・迪化街、九份) [アーバンデザイン]

台北で、歴史的街並みを保全再生している迪化街。庶民的な商業地区として使われ続ける一方で、モダンテイストを取り入れたリノベーションがあちこちで進んでいる。
街の一角に広場があり、その周辺には露店、屋台があり、多くの人たちが出て活気があふれている。
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九份はかつて石炭、金鉱を採掘した鉱山都市で急斜面に這うように都市ができた。
鉱山の閉鎖に伴ってさびれたが、そこにアーティストや工芸職人などが入りこみ、また眺望と路地を活かした観光化が進み、大変な賑わいを見せており、迷路のような路地が残り活かされている。その中央部を通る基山街には店舗、飲食店などが並び、身動きが取れないほど。「千と千尋の神隠し」の街並みモデルになったと見られる飲食店もある。
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商業系路地の裏側には、人があまり入り込まない住宅系の路地が、急斜面の上に、迷路のように張り巡らされている。

神楽坂における地域マネジメントの現況と展望 [アーバンデザイン]

12/7、地域マネジメント学会で「神楽坂における地域マネジメントの現況と展望」について発表しました。伝統が息づくまち神楽坂の良さを、次世代に継承していければと思います。
これまでのまちづくり経緯と現況、今後の取り組みについて、まちづくりルールやその運営方式を中心に論文をまとめました。地域マネジメント学会平成24年度学術大会論文集に掲載されています。
またNPO粋なまちづくり倶楽部や東大都市デザイン研究室のメンバーを中心に、「(仮称)神楽坂 街の遺伝子」を執筆中。来春刊行予定です。
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渋谷 まちあるき [アーバンデザイン]

雨の中、講師をしている法政、立教の学生と渋谷まち歩き。渋谷は複雑な地形の上に様々な道が巡り、特徴ある地区が隣接し合う街です。渋谷駅付近に渋谷川があり(渋谷駅南側より北は暗渠)最も低く、東に宮益坂、西に道玄坂がそれぞれ駅から上がっていきます。

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渋谷川 このあたりから北側は暗渠

金王八幡宮や旧花街など、渋谷の歴史を感じさせる場も随所に見られます。

1926年創業、音楽喫茶ライオンに立ち寄りました。今の建築は1950年につくられ、外観、内装ともほぼ当時のまま使われており、タイムスリップした感覚が満喫できます。
スケッチちょっとわかりにくいですが、2階正面から見たインテリアで、シャンデリア照明や「立体再生装置=スピーカー」です。
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横浜スマートイルミネーション 社会実験 [アーバンデザイン]

横浜スマートイルミネーションに合わせた、照明の社会実験として、みなとみらい地区汽車道に光の風船アートが掲出されました。このアートの作家、美大生、プロデューサー、照明計画家、市役所の関係課、地元事業者、まちづくり主体の皆さんと一緒に歩いてみて回った後、この場にふさわしい照明計画や、横浜らしい水辺や歴史性の活かし方などについてディスカッションしました。照明による安全確保という時に何が本当は大切なのか、日常性と非日常性のメリハリなどもテーマになりました。
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神楽坂 見番 [アーバンデザイン]

神楽坂のランドマークと言えば、毘沙門天善国寺がまず思い浮かぶが、花柳界の拠点である見番も大切なランドマーク。正式名称は東京神楽坂組合で、事務所とお稽古場からなっています。料亭さん、芸者さんの数はだいぶ少なくなったが、今でも神楽坂の文化や魅力の多くは花柳界に関するものです。前を通ると、お稽古の歌声や三味線の音色が聞こえることもあります。

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まばゆい世界へのいざない? [アーバンデザイン]

東京・表参道に4月にオープンした、大型複合商業施設のエントランス。主要アクセス路の交差点前から、まばゆいばかりに輝く店舗へいざなう演出である。表参道は近年大型店、ブランド店の開店が続いている。かつての同潤会アパートのような、小さくても個性的な人や店たちが顔を見せる街ではなくなりつつある。同潤会アパートはかなりの程度、美しい経年変化を見せたが、果たしてこれらのブランド商業ビルや店舗は、そしてこの美しいみちは、20年後どうなっているのだろうか?社会の格差の広がりを感じさせる。一部の人たちのまばゆく輝く欲望を満たすだけの街にはなってほしくない。

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GWの神楽坂 [アーバンデザイン]

 連休中、神楽坂は多くの人たちでにぎわっています。ちょうど新緑が出始め、まち歩きには最適な季節です。
商店街、路地、甘味処、オープンカフェ、飲み屋、落語会などなど、お好みの過ごし方ができます。
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