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Great Urban Places in Asia 68 - ハノイ Hanoi 1 [アジアの都市探訪]

 ハノイはベトナム社会主義共和国の首都、政治と文化の中心都市である。人口、経済規模としては南部のホーチミン市に次ぐ第2の都市になる。2009年の人口は都市部で260万人、市域では約700万人である。ハノイは7世紀ごろからベトナムの中心都市であり、11世紀には首都とされ、周辺地帯を統治する拠点、農産物の集散地となった。以降、さまざまな名称がつけられたが1831年に「河の内側」を意味するハノイとされた。1873年にフランスに占領され、フランス領インドシナの中心都市となった。

 第二次世界大戦後の1945年にベトナム民主共和国(北ベトナム)が独立し、ベトナム戦争を経て1976年南北ベトナムが統一され、ハノイが首都となった。長い歴史を持つ都市であり、文化史跡も多い。2010年にはハノイ遷都1000年を記念して様々な行事が行われた。
 
 ベトナムは19世紀中盤以降の約100年間フランスの植民地であった。それはベトナムにとって困難な時代であったが、フランス統治は文化、建造物などについて後世に資産となる基盤を築いた。今日それらはベトナム旧来固有の気候、文化と融和し、独特の現代ベトナム文化の一部となっている。都市・建築デザインはそのひとつであり、ハノイにはそれが最もよく残され活かされている。

 ハノイ旧市街はホアンキエム湖という小さな湖の北側に広がっている。狭い路地、古い街並みや砦跡が残り、公共空間に生き生きとした庶民生活が展開されている。建物内という私有空間から街路という公共空間まで連続した生活の場になっている。そこにはたくさんの目が注がれ、生活感や安心感がある。多くの欧風歴史的建築物が保存・活用され、長年の間にベトナム様式と融合した独特のデザインも少なくない。20世紀の初頭、ハノイ中心街は36本の街路を中心に構成され、それぞれの道に絹、綿、宝石などの専門店が集まっていたため、道にそれら商品の名前が付けられた。街路の名前は今も残っているが、専門店の集積は少なくなっている。


ハノイ1.jpg
ハノイ旧市街の街並み。欧風の歴史的建築が並び、部分的にはリノベーションされ、
独特の景観となっている。


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