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三陸津波被災地の現況

9月21, 22日に久しぶりに気仙沼、陸前高田に行ってきました。
沿岸各地では防潮堤や地盤嵩上げ工事が行われています。防潮堤については、後背地が狭くそこに住戸がほとんどないような地区でもかなりの高さの防潮堤が作られあるいは計画されています。これらが生活の復興につながるのか疑問に思えます。海岸近くからでも海が見えない状況が拡がりつつあります。ですが、すでに造られたものについては何とか復興に活かす方法を考えることが必要でしょう。

20150921陸前高田長部漁港s.jpg
陸前高田市長部漁港に建設中の防潮堤

地盤嵩上げについては、陸前高田では高さ120mの山を40mにまで切り崩し、その土砂を巨大な複合ベルトコンベアで搬送して盛土する工事が続いています。こちらも地盤造成自体は遠からずうちに完成するでしょうが、そこで生活が復興できるかが大切です。意欲を持って取り組んでおられる商業者もおられ、まちづくりとしてどのような支援ができるのか、どのようなまちを将来の人たちに残せるか、大きな課題です。

20150921陸前高田コンベア1.jpg
後背地の山を削り、その土砂を運搬するためのベルトコンベアとブリッジ

20150921陸前高田コンベア2.jpg
旧中心市街地の相当部分が盛土、嵩上げされる。

3年前に法政大学のゼミ生といっしょに泥や瓦礫のかき出し作業をした(1日だけですが)の陸前高田小友地区の田んぼは見事に復興し、まさに稲刈りの時期を迎えていました。このような姿を見るのはうれしいものです。
20150921陸前高田小友水田s.jpg

今回は気仙沼市大谷海岸、希望の丘と呼ばれる地区の草刈りボランティアに参加しました。ここはかつては住宅が立ち並んでいたが全て津波で流失した場所です。今後の土地利用は未定とのことです。
20150922気仙沼大谷海岸希望の丘.jpg

震災から4年半が経ち、復興が進んでいる面もあれば、新たな課題が生じ深刻化、複雑化している面もあります。
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