はん亭 根津本店 [建築紹介]
東京都文京区、根津から上野公園方面に不忍通りを歩いていると、鋼鉄の櫛のようなファサードが見えてきた。
そのコーナーにくると、オヨヨびっくり、木造の伝統建築がばっさり切り取られた部分であった。
この建物は「はん亭 根津本店」
串揚げ屋さんであった。店のウェブサイトに建物のことも書いてあり、道路拡幅で切り取られた部分を鋼鉄串のファサードにしたとのこと。明治期に建てられた、堂々とした木造3階建てである。登録文化財になっている。
そのコーナーにくると、オヨヨびっくり、木造の伝統建築がばっさり切り取られた部分であった。
この建物は「はん亭 根津本店」
串揚げ屋さんであった。店のウェブサイトに建物のことも書いてあり、道路拡幅で切り取られた部分を鋼鉄串のファサードにしたとのこと。明治期に建てられた、堂々とした木造3階建てである。登録文化財になっている。
深谷シネマ 2 [建築紹介]
映画館の向かいの蔵では、地元の人たちによる食品や陶芸などの市が催されていました。
多くの人で賑わっています。
昔ながらの、力強い木の架構をみることができます。
映画館の中は現代装備。椅子も大変座りやすく快適です。
山田洋二監督「おとうと」を見てきました。世間的にはどうしようもない弟に対する、吉永小百合演じる姉の尽きない思いやりを描いた作品です。この映画館には、関係者の方々の、まちの人たちや映画に対する深い思いやりがあると感じました。
深谷シネマ 1 [建築紹介]
以前このブログでも紹介した、深谷の七つ梅酒造跡地の蔵を再生し、映画館「深谷シネマ」がオープンしました。
まちなかの旧銀行を再生して営業していましたが、区画整理事業で取り壊しになることを契機に、七つ梅酒造跡に移転したものです。
映画館長の竹石さんはじめ、関係者のみなさんの努力で、素晴らしい場所が生まれました。
七つ梅酒造の蔵。この奥に、映画館として再生された蔵がある。
側面から。
映画館の正面。大林宣彦監督からの花束ありました。
まちなかの旧銀行を再生して営業していましたが、区画整理事業で取り壊しになることを契機に、七つ梅酒造跡に移転したものです。
映画館長の竹石さんはじめ、関係者のみなさんの努力で、素晴らしい場所が生まれました。
七つ梅酒造の蔵。この奥に、映画館として再生された蔵がある。
側面から。
映画館の正面。大林宣彦監督からの花束ありました。
大塚テント商会 観音寺 [建築紹介]
観音寺の路地の表通りに上市商店街がある。
ここは道路が拡幅された後、商店街や地元建築家が中心となってデザインガイドラインを作り、守っているまちである。明治~昭和初期の建築をモチーフとした質の高い建築が並んでいる。
そのひとつ、大塚テント商会。
外観もそうだが店舗名も味わい深い。
ここは道路が拡幅された後、商店街や地元建築家が中心となってデザインガイドラインを作り、守っているまちである。明治~昭和初期の建築をモチーフとした質の高い建築が並んでいる。
そのひとつ、大塚テント商会。
外観もそうだが店舗名も味わい深い。
ツタの絡まる [建築紹介]
池袋の立教大学のメインキャンパス。
ツタの絡まるレンガ造りの建物が並び、トラディショナルでおしゃれなキャンパスという点では、大学多しといえどもトップクラスであろう。
この景観に魅かれて立教に入る学生も多いはず。
正門前のモリス館(1号館)
紅葉がライトアップに映えて美しい。
池袋キャンパスには、歴史的要素を備えつつ、現代的なデザインを取り入れた新しい校舎も数棟建っている。骨格となっているプラタナス並木も四季美しく、キャンパス歩きを楽しめる。
ツタの絡まるレンガ造りの建物が並び、トラディショナルでおしゃれなキャンパスという点では、大学多しといえどもトップクラスであろう。
この景観に魅かれて立教に入る学生も多いはず。
正門前のモリス館(1号館)
紅葉がライトアップに映えて美しい。
池袋キャンパスには、歴史的要素を備えつつ、現代的なデザインを取り入れた新しい校舎も数棟建っている。骨格となっているプラタナス並木も四季美しく、キャンパス歩きを楽しめる。
七が浜国際村 [建築紹介]
プリマスハウスが先行してしまったが、メインの国際村建築も一見の価値あり。
RC打ち放しの表情、すっきりした直線と曲線の組み合わせが美しい。
設計は宮城県を拠点とする針生承一さん。「際」の美しさが大切という。
施設としては、577席のホール、工房、ギャラリー、レストラン、屋外水上劇場など。
小さな町にこれだけの施設があるのも驚きだが、さらに「地域における創造的で文化的な表現活動のための環境づくりに特に功績のあった公立文化施設」として、平成20年度JAFRAアワード総理大臣賞を受賞しているなど、多彩な活動が展開されているようである。
RC打ち放しの表情、すっきりした直線と曲線の組み合わせが美しい。
設計は宮城県を拠点とする針生承一さん。「際」の美しさが大切という。
施設としては、577席のホール、工房、ギャラリー、レストラン、屋外水上劇場など。
小さな町にこれだけの施設があるのも驚きだが、さらに「地域における創造的で文化的な表現活動のための環境づくりに特に功績のあった公立文化施設」として、平成20年度JAFRAアワード総理大臣賞を受賞しているなど、多彩な活動が展開されているようである。
プリマスハウス 七が浜国際村 [建築紹介]
仙台市の北方にある七が浜町。その丘の上に、町営の七が浜国際村がある。
その一角にあるのが、プリマスハウス。
七が浜町と、米国マサチューセッツ州プリマスが姉妹都市になっている縁で建てられた。
プリマスは、イギリスからピューリタン達がメイフラワー号で到着した、歴史ある港町である。
プリマスハウスは、その当時17世紀初頭の住宅を模したもの。地元の大工さんが現地に行き建て方を習得し、七が浜に建てた木造建築である。
非常に骨太の軸組み構造で、材はベイマツ。柱は300mm角ほど、梁は途中に継手がない大長尺もので、せいは500mmくらいあろうか。アメリカ黎明期の力強さを感じさせる。
1階の内観
2階の内観
手前にあるのは昭和初期の米国製冷蔵庫。
七が浜町には高山避暑地という、明治時代に開かれた外国人別荘地があり、その居住者が使っていたもののようである。
その一角にあるのが、プリマスハウス。
七が浜町と、米国マサチューセッツ州プリマスが姉妹都市になっている縁で建てられた。
プリマスは、イギリスからピューリタン達がメイフラワー号で到着した、歴史ある港町である。
プリマスハウスは、その当時17世紀初頭の住宅を模したもの。地元の大工さんが現地に行き建て方を習得し、七が浜に建てた木造建築である。
非常に骨太の軸組み構造で、材はベイマツ。柱は300mm角ほど、梁は途中に継手がない大長尺もので、せいは500mmくらいあろうか。アメリカ黎明期の力強さを感じさせる。
1階の内観
2階の内観
手前にあるのは昭和初期の米国製冷蔵庫。
七が浜町には高山避暑地という、明治時代に開かれた外国人別荘地があり、その居住者が使っていたもののようである。
代官山 その2 旧朝倉家住宅 [建築紹介]
ヒルサイドテラスのすぐ隣に、旧朝倉家住宅がある。大正時代の建築で、重要文化財となっている。
木造2階建ての和風建築であり、一部に洋室もある。
明治~昭和初期の邸宅建築の代表例と言われる。
庭園見るのも歩くのも良く、代官山にこのような住宅と庭園が残っているのは大変貴重である。
建具のレールの一部は木製。
玄関脇にある洋室、応接間。
天井や開口部の意匠にも工夫が凝らされている。
窓から、ヒルサイドテラスの店舗の様子が垣間見える。
木造2階建ての和風建築であり、一部に洋室もある。
明治~昭和初期の邸宅建築の代表例と言われる。
庭園見るのも歩くのも良く、代官山にこのような住宅と庭園が残っているのは大変貴重である。
建具のレールの一部は木製。
玄関脇にある洋室、応接間。
天井や開口部の意匠にも工夫が凝らされている。
窓から、ヒルサイドテラスの店舗の様子が垣間見える。
高知県立牧野植物園 [建築紹介]
明治から昭和にかけて活躍した、日本の植物学会第一人者牧野富太郎博士の業績を顕彰する植物園である。
その記念館の本館と展示館は、建築家内藤廣さんの設計によるもので、1999年開館。
本館と展示館は屋外通路で結ばれており、高知の台風や豪雨に耐えるとともに、五台山の地形や植生になじんだ、「C字状」殻型構造、となっている。魚の骨格からイメージした構造とのこと。
RCと木の混構造であり、木部分は集成材を用いた大架構である。
この記念館は数々の賞を受賞し、構造的にも創意工夫が凝らされたもので、ネット上にも多くの情報がある。
展示館 中庭より
建物に包まれたような中庭も丁寧に作られ大変心地よい。
展示館 トラス状の木架構
展示物よりも建築に目を奪われてしまった。
とはいえ展示も充実している。このしかけは牧野博士の年少期、壮年期、晩年を表現したもので、15分おきに、音楽に合わせてからくりしかけのように動き出す。とても優雅で、牧野博士の心の中にひきこまれるよう。
牧野博士の精密な植物描写もすばらしい。
本館
木製の建具、登梁が曲線の中に連続している。
牧野植物園のある五台山には、四国八十八寺巡礼を模した山中路があり、それも趣が深い。
その記念館の本館と展示館は、建築家内藤廣さんの設計によるもので、1999年開館。
本館と展示館は屋外通路で結ばれており、高知の台風や豪雨に耐えるとともに、五台山の地形や植生になじんだ、「C字状」殻型構造、となっている。魚の骨格からイメージした構造とのこと。
RCと木の混構造であり、木部分は集成材を用いた大架構である。
この記念館は数々の賞を受賞し、構造的にも創意工夫が凝らされたもので、ネット上にも多くの情報がある。
展示館 中庭より
建物に包まれたような中庭も丁寧に作られ大変心地よい。
展示館 トラス状の木架構
展示物よりも建築に目を奪われてしまった。
とはいえ展示も充実している。このしかけは牧野博士の年少期、壮年期、晩年を表現したもので、15分おきに、音楽に合わせてからくりしかけのように動き出す。とても優雅で、牧野博士の心の中にひきこまれるよう。
牧野博士の精密な植物描写もすばらしい。
本館
木製の建具、登梁が曲線の中に連続している。
牧野植物園のある五台山には、四国八十八寺巡礼を模した山中路があり、それも趣が深い。