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木の家づくり その13 製材 [木の家づくり体験記]

現場で地盤改良や基礎工事が行われる一方、木材の加工が飯能市の細田材木店で行われた。
代表者の細田博之さんも、木の家だいすきの会のメンバーである。

仕口や継ぎ手の加工は、プレカット(機械による自動加工)と手刻みの併用とした。
プレカットでできる分はそれでやればよいが、できるだけ接合金物を少なくし、木と木の組みによる工法を用いる場合、大工さんの手刻みは欠かせない。現在の木造建築の基準では、金物を用いた構法が中心となっているが、伝統的な木組みは千年以上の歴史があり日本の風土や木の使い方に馴染んだもので、適切な材料で適切に施工されれば、歴史が証する合理性、耐久性がある。近年、プレカットによって手刻み仕事が大幅に減っているが、それができる大工さんと技術を継承することは、日本の建築にとって大変重要であると思う。
DHでも接合金物は使うが、なるべく少なくし、長ほぞ込み栓、追っかけ大栓継ぎなどを用いている。

製材屋さんにはCADオペレータがいて、プレカット図面をCAD製作し、それがそのまま加工機械への入力データとなる。建築の実施図面とはまた異なる表現で、興味深い。

細田木材店で加工される大黒柱

DHの土台は、構造材で唯一埼玉県産ではなく、青森県産のヒバである。
ヒバは耐久性、耐蟻性に優れ土台には最適の材である。私の都市計画業務(ハーツ環境デザイン)の原点である青森県大畑町でいっしょに仕事をした、NPOサステイナブル・コミュニティ総合研究所(SCR)メンバーの一人が製材業をされており、紹介していただいた。土台にアオヒバが使われることは、構造面だけではなく精神的にも支えになってくれる。

細田木材店で加工されるアオヒバの土台


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