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Great Urban Places in Asia 101 - 台北と周辺地域 Taipei and Vicinity 6 [アジアの都市探訪]

淡水 Tansui
 淡水は、台北中央部からMRTで約40分、淡水河口に位置する街である。中世にスペインが進出して築いた紅毛城、近世の歴史的地区淡水老街がある。淡水に港ができたことが、台北など川沿いの都市発展の契機となった。現在ではMRTが台北への通勤通学ルートになっており、沿線各地に商業施設の集積や高層高密度の住宅団地があり、新規の大規模住宅開発も進行中である。
MRT駅近くの淡水河岸には大きな広場とそれに連なる遊歩道、サイクリング道路が設けられている。歩行者、サイクリストともに非常に多いが、それでも十分なスペースがあり快適な広場である。沿道には飲食店やお土産店など様々な店が立ち並ぶ。淡水の対岸に渡るフェリーも人気で、長い列が出来ていた。
 淡水の中心市街地中心部は、川からやや上った段丘の上にある。表通り沿いには5~6階建ての商業ビルが並び、その背後に市場地区がある。市場街には地元料理の飲食店、服飾店、土産雑貨店などが多く、細い路地網は押すな押すなの大盛況であった。店は路地に開き店の奥まで見通せる。路地側に寄せて料理を作り商品を売るため、路地は活気にあふれる。一方、奥はガラガラの店もあった。3-4mほどの狭い間口を二つに分け、食品店と服飾店など異なる店舗で使っていることも多い。それにしても、台湾の市場では元気にきびきびと働いている女たちがなんと多いことか。
市場のある中心市街地の上部は急傾斜地となっており、そこには古く落ち着いた佇まいの住宅や寺院が集積している。その細い坂道を行くには、バイクがぴったりだ。
 河岸にある淡水老街には歴史的建築が残され、多くはリノベーションされレストランなどとして活かされている。河岸の遊歩道はそぞろ歩きをしたり、佇んで水辺の景色を楽しむ人たちが多く、カップルたちの良いデートコースになっている。

tansui.jpg
淡水老街 河岸に遊歩道が整備され、歴史的建築を活かしたレストランがオープン。


(続く)
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