木の家づくり その16 屋根工事 [木の家づくり体験記]
柱、梁とともに垂木が組み上げられ、一番先に仕上げられるのが屋根である。
屋根ができれば、その後濡れないし直射日光が当たらないので木が守られ、作業もしやすい。
DHの屋根は、家の東西方向のほぼ中央軸を境にして、南下がり、北下がりの2枚の片流れ屋根から構成されている。北下がりの勾配は1寸5分、南下がりは3寸で、北下がりの方が約1200mm高くなっており、そこに窓がつけられる。
北側の勾配が緩いのは、建築高さを10m以下に抑えること、3階ロフト(子供室のベッド)の高さをできるだけ高くするためである。
また軒の高さは8215mmで9m以下としている(それを超えると法規チェックが厳しくなる)が、軒高をどこにするかは、片流れ屋根の場合にはよく問題になる。DHでは片流れの低いほうの横架材上部としている。片流れの高いほうの桁は小屋束によって支持されているので、法規の「軒の高さ」に該当しない。
ちなみに、軒の高さとは、「地盤面から建築物の小屋組またはこれに代わる横架材を支持する壁、敷げたまたは柱の上端までの高さ」である。[建築基準法施工令2条1項6号]。
建築法規には、わかりにくいものが多い。
構造は、室内側から順番に、
登り垂木
杉厚板 厚30 (化粧)
アスファルトルーフィング 22kg
ネオマフォーム 厚100
桟木 45*18 (通気層)
野地板 厚12
アスファルトルーフィング 22kg
ガルバリウム鋼板 シルバー 縦はぜ葺き である。
3階の屋根に上がると、高い!
化粧野地板 黒木棟梁がインテリアを考え適材適所に配置
断熱材(ネオマフォーム)、桟木の施工。南下がりの屋根上で。
軒先の板金。実際は板金はしばらく経ってからだったが、アスファルトルーフィングが施工されていればしばらくはOK。
屋根板金 立ち上がり部分
このあたりは、壁や防水シートの施工後になる。
コメント 0