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デリーの喧騒と平穏 [世界のまちかど]

インドの首都デリーを訪問。
これはニューデリー駅から続く「メインバザール」と呼ばれるメインストリートの一角で、椎名誠が描写したとおり人人人犬犬リキシャリキシャ車人人犬リキシャ人人であふれ、通行商売生活仕事が路上に露出している。

メインバザール広場c k s.jpg


デリーのすべてがこのような様子、というわけではない。
これはサウスデリーにあるハウスカースビレッジという地区。東京でいえば原宿のような街で、中層ビルを改装して瀟洒なレストラン、店舗などが集まっており、隣接して遺跡公園がある。旧市街のまちなかに出ている多くは男なのだが、ここには若い女性たちも多く、休日を楽しんでいた。

ハウスカースビレッジ公園 BW-k s.jpg


スラムツアー in マニラ [世界のまちかど]

ことしは海外3都市、シンガポール、イスタンブール、マニラを訪問する機会を得たが、2014年最後の記事として、マニラのスラムツアーをご紹介したい。Smokey Tours というNPOによって運営されている。

写真はご案内いただいたガイドのレミさん。彼女は自らスラムに居住し、その教育や生活環境改善のために働いている。ひとりでは決して立ち入れない、居住地区の奥まで案内いただいた。

remy ss.jpg

人々は元倉庫の住宅に非常な高密度で住み、多くの人たちはごみ(ペットボトルなど)やレストランから回収された食品のリサイクルでなんとか生計を立てている。水道はない。子供たちは非常に厳しい生活環境にありながらも、たくましく働き、生きていた。

スラムに改善すべき課題は山積している。しかし多くの人たちに必要とされているという点においては、重要な都市空間とも言える。また、先進国の国民にとってもスラムは全く無関係とはいえない。

みなさんもマニラに行く機会があれば、ぜひツアーに参加し、スラムの実態を体験いただきたい。
詳しくは、Smokey Tours のフェイスブックページやホームページ(現在更新中)をご覧ください。

それではみなさん、よい2015年をお迎えください。


イスタンブール [世界のまちかど]

イスタンブールは圧倒的な歴史と文化が多様に積み重なり、それが表現され、市民や観光客の活動の場となっている街である。

街の随所にはドーム屋根と尖塔が特徴のモスクがある。
もちろん礼拝の場だが、その前の広場には人々が集い、交流や休憩ができる都市空間としての意味も大きい。

スルタンアフメッドジャーミーs.jpg

旧市街のグランバザール前。スケッチをしていると人々(すべて男)が寄ってくるのだが、そのうち何人かはまだ幼い子どもの物売り。水やヨーヨーを熱心に売り込んでくる。

grand bazaar s.jpg

新市街地のランドマーク、ガラタ塔。新市街と言っても旧市街に対するもので、この塔は14世紀以降に再建されたものだという。

galata tower.jpg

イスタンブールはヨーロッパとイスラム文化が融合した、活気と魅力にあふれた都市だが、旧市街中心部の観光地には、幼い子どもの物乞いが少なくない。母親と乳幼児もいる。小銭では問題解決にならない。衛生や健康の問題も大きいと思う。母親や子どもたちに、何とか希望ある未来が与えられないものだろうか。

尾道 ガウディハウス [世界のまちかど]

7月5~6日、尾道で開催された全国路地サミットに参加。初めて尾道に行きました。尾道は港、坂と路地、商店街どれも風情あり、いたる所が映画の舞台になりそう。

スケッチは「尾道ガウディハウス」、昭和8年(1933)建築の民家で、長いこと空き家でしたが、ある熱意ある女性Tさんがこれを買い取り、彼女を中心に人々が集い再生されつつあります。

20140706尾道ガウディハウスs.jpg

ガウディハウスとはTさんの命名で、

1.小屋根など不必要な装飾が多数ついている。
2.いつ完成するかわからない

ことが共通点とのこと。

尾道の斜面はこのような建築が多数あり、ひとがやっと通れるくらいの細い路地でむすばれています。斜面が海に迫っているためこのような場所にも開発が進んだのでしょう。当時の尾道の経済力は相当なものがあったことが推察されます。

現在では少なからずが空き家になっていますが、それを地元NPOなどが中心となって次々に再生し、新しい人たちが移り住んできており、素晴らしい取り組みです。

シンガポール [世界のまちかど]

3日間シンガポールを訪問した。
シンガポールは現代の最先端をゆく都市である。過去には多くの歴史的建造物を取り壊してきたが、近年ではその保存や再生にも目を向け、効果を上げている。活力と多様性、先進性が感じられる。

シンガポールが他の多くのアジア大都市ともっとも異なる点は、イギリスの植民地として開発がされる以前は小さな漁村であり、都市としての歴史は1819年に上陸したラッフルズ以来のイギリスによる計画的開発から始まったことである。すなわち、現代シンガポールは最初から近現代西欧的手法で計画された都市であることが大きな特徴となっている。そのため、自然発生的な細い路地などを見ることがない。

大雑把に概観すると、シンガポールの景観的特徴は2点ある。ひとつはショップハウス・歴史的シンボリック建築を基本とした都市・住宅街区あるいは列、もうひとつは現代のスーパーブロック超高層大規模複合開発であり、このふたつの共存あるいはコントラストをなしている。それに近現代の高層集合住宅(20-30階建て程度であり、香港のような超高層は少ない)がもう一つの要素として加わる。

現代の大規模開発地区では、歩いて回るにはスケールアウト感があり、方向など分かりにくい個所もあった。しかしながら最先端の都市をつくろうとする意欲、発想、実施できる経済力には瞠目すべきである。

●チャイナタウン
多くの都市でチャイナタウンには密度と活気、庶民性、エネルギーがある。シンガポールのチャイナタウンは駅前の中核的な施設、ショッピングセンター及び数多くのショップハウス群からなっており、ショップハウスは装飾、色彩が多様。土産店も多いが数多くの華人の生活が感じられる。インド人やイスラム系の人も少なからず見かけた。

20140404 Singapore Chinatown s.jpg

まちの裏側 [世界のまちかど]

このところ出張が多く、ホテルの窓から見えるまちの裏側をスケッチ。
表とは違う雑然とした表情だが、生活や表を支える裏側の機能が見えておもしろい。
熊本市の中心部です。
20140307熊本s.jpg

福岡 中洲 [世界のまちかど]

間口が狭いビルが立ち並び、地元店の大型屋上看板があちこちに。
雑然とはしているが、アジア的な魅力とパワーを感じるまちである。
(ホテルの窓から)

20140221福岡s.jpg

台湾九份 [世界のまちかど]

2014年あけましておめでとうございます。
今年がみなさまにとって明るい1年となるようお祈りいたします。

年頭の3日間、台湾を訪問しました。
九份は、かつて鉱山として栄えた街で、急斜面にみちが巡らされています。
鉱山の閉山とともに一度は衰退しましたが、今では主要な道沿いには商店、飲食店が連なり、大変なにぎわい。様々な工房もあります。そこから分け入った路地(階段状も多い)沿いには住宅や寺院、学校があり、生活が息づいています。
この絵の建物は、「千と千尋の神隠し」に登場する湯屋のモデルになったといわれる茶屋。細く急な階段をゆらゆらと人々が行き交います。
今年もアジア諸国の都市デザイン調査などを通し、各地の理解を深めたいと思います。

九份カラーs.jpg

香港風景 [世界のまちかど]

香港は世界でも最高水準の密度、活力を持った都市である。
中心部「中環」は、海沿いエリアに現代的な超高層建築が林立し、世界の金融センターとなっている。その低層部はブランド店など大型商業施設である。
そこから山側に歩いて数分行けば、庶民的な路地に露店が連なる。
中環石坂街s.jpg

さらに数分歩けばカフェ、バーやレストランがみちに開いたナイトスポット等もあり、多様さが濃密に圧縮された街である。人種や服装も多様。

対岸の九龍側からの風景。このビル群の足元に様々な世界が展開されている。
中環遠景s.jpg

ジャワの古都 ジョグジャカルタ [世界のまちかど]

インドネシア、ジャワ島の古都ジョグジャカルタです。建築はさまざまなものが混在しており、つかみどころがないのですが、実に多くの人たちが街を歩き、使っています。
jogja on street s.jpg

夜になるとさらに人が増え、あちこちで座り、会話や食事を楽しんでいます。
竹でできた木琴を中心とするローカル音楽のパフォーマンスも出て、にぎわっています。
yogyakarta night.jpg

ちょっと裏に入ると、ちょっと沖縄にも通じるような、ほっとする快適で美しい路地空間があります。
jogja alley.jpg



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