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Great Urban Places in Asia 41 - シンガポール Singapore 8 [アジアの都市探訪]

チャイナタウン Chinatown

 世界どこでもチャイナタウンには密度と活気、庶民性、エネルギーがある。シンガポールも例外ではない。中国系民族は、シンガポール最大の人種グループでもある。
 シンガポールのチャイナタウンは地下鉄駅前にある中核的なショッピングセンター・住宅複合施設と、その周囲にあるショップハウス街区で形成されている。ショッピングセンターはオーチャードロードやマリーナベイのものとは全く異なる庶民の日常的なもので、大変な活況を呈している。
 チャイナタウンは「牛車水」cow cart waterという別名で知られている。これは、チャイナタウンの水は、19世紀には動物に引かれた車によって供給されていたことに由来する。この地には、14世紀にすでに中国人の集落があった。シンガポールが創設された1819年から数十年程度以内でこの地に人口集中が進み過密状態になった。ラッフルズは、中国人がこの地域における主要な民族になることを見通し、シンガポール川河口の南西部一帯を中国人の居住に供することとした。それによりこの地域がチャイナタウンとして確立することとなった。チャイナタウンの開発が本格的に始まったのは1843年、行政が土地を取得あるいはリースを受けて住宅やショップハウスの建設を開始してからである。1960年代になると、HDBが主導して住民の移住を進めたため、過密問題は緩和されたが、現在でも高密度な状態が続いている。
 ショップハウス街区の一部は観光客向けの土産店、飲食店街になっている。そこには華人の生活があふれているが、マレーやインド系の人も少なくない。ショップハウスは元々の形状や装飾のまま赤、青、茶、黄色、緑、ピンクなどに塗られ、中華風の看板が取り付けられている。基調色は白か淡いパステルカラーが多い。店舗はみちに向かって大きく開き、庇が連続して掛けられ、土産物や椅子テーブルはみちにせり出し、路上には紅白提灯がぶらさがるなど、すっかり中華風にアレンジされ馴染んでいる。元来の窓廻りのデザインは、ヨーロッパの影響を受けていると見られるものも多い。
 現在は、チャイナタウンの大部分は国の歴史遺産地区national heritage sitesに指定され、保存対象となっている。

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歴史的建築ショップハウスが中華風やエスニック風に装飾され、独特の雰囲気を生み出している。

(続く)
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