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Great Urban Places in Asia 38 - シンガポール Singapore 5 [アジアの都市探訪]

マーライオンパーク Merlion Park

 シンガポールの中心部(セントラルエリア)、シンガポール川河口近くにあり、世界的に有名なマーライオン像がある水際の小公園。都心部は、1819年にラッフルズRafflesがシンガポール島に到着して間もないうちに最初の集落が形成された地区である。今日、マーライオンを前景にした都心ビル群は、世界有数の金融都市としてきらびやかな景観を呈している。

merlion park.jpg

マーライオンパークから、内湾を隔てたマリーナベイ地区を臨む。
対岸で行われるレーザーショーを楽しむにもちょうどよい。


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Great Urban Places in Asia 37 - シンガポール Singapore 4 [アジアの都市探訪]

クラークキー Clarke Quay
 ボートキーの0.5~1kmほど上流にあり、様々なバー、レストラン、ライブハウス、ナイトクラブ、遊戯施設などが集積した一大娯楽ゾーン。多種多様なイベントが随所で行われる。金曜夜にはあちこちで大音響のライブがあり、多数の若者たちが路上や橋上に集い座り込んで語らい、トロピカルシティの熱気は深夜過ぎまで渦巻く。
 クラークキーの名称は、1873年から1875年までシンガポールの2代目提督であったアンドリュー・クラーク(Andrew Clarke)による。英国植民地時代にはボートキーが商業の拠点であり、そこで荷物が大型船からはしけに積み替えられ、クラークキーの倉庫に運ばれた。最盛期には、多数のはしけがクラークキーに集結し、その状況は20世紀半ば過ぎまで続いた。しかしパシール・パンジャン Pasir Panjang に近代港湾が建設されると、ボートキーと同様にクラークキーの港湾機能は失われた。
 政府は1977年から10年かけて川の浄化を行い、この地を商業及び居住の中心地区として再生することとした。再生計画においては、古い建築物は活かし、新しいものはこの地区の歴史的建築物の特徴を活かすことが義務付けられた。
 1993年、クラークキーはフェスティバルビレッジとして再生され、シンガポール川地域で最大の歴史保全型プロジェクトとしてオープンした。その後、クラークキーの所有と運営は民間ディベロッパーに委ねられ、商業の再活性化を図るために川沿いの修景、ショップハウスのファサードデザインなど建築外装の更新、テナントミックスが図られた。この再生プロジェクトは2006年に完成し、かつてはしけが群がっていた川岸に水上パブやレストランが並んでいる。

clarke quay.jpg
クラークキー
シンガポール川の右岸(絵では奥のほう)が主な場所だが、橋の上にもたくさんの若者たちが立ち、
あるいは座り集まっている。人、光、音響どれも密度が濃く、熱い。


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Great Urban Places in Asia 36 - シンガポール Singapore 3 [アジアの都市探訪]

ボートキー Boat Quay(続き)

ボートキー.jpg
川に面してレストランやバーが並び、その後ろに通路があり、通路を挟んだ側にも
オープンスタイルのレストランが連なる。店と通路は一体的なにぎわいの場となる。

 1819年にシンガポールが創設されて以来、シンガポール川河口は貿易の拠点であった。
 それ以前このエリアは湿地帯で、多数の水上小屋が建てられていた。ラッフルズはこの区域を中国人居住地Chinese settlementとして開発することとし、現在Raffle’s Placeがある場所にあった小高い丘から土砂を採り埋め立てた。ボートキーは1842年に完成し、多数の中国人、主に貿易商と労働者が住み着いた。その後ボートキーはシンガポールの経済成長に伴って大いに繁栄した。水上には多数のはしけがひしめき、限られた係留施設を求めて争った。その繁栄は19世紀後半から20世紀半ばにピークを迎えたが、貨物取扱量が増えて港湾機能が不足するとともに、シンガポール川の汚染もひどくなった。そこで政府は近代的な港湾施設を10kmほど西にあるパシール・パンジャンPasir Panjangに建設することとした。1980年代に近代港湾が完成し、ボートキーから港湾機能が失われ衰退が始まった。

 1986年にUrban Redevelopment Authority URAはボートキーの保存と再生計画を発表した。マスタープランをつくり、シンガポール川河口一体の環境を修復することを意図したものであった。2~3階建てのショップハウスは、1階部分の5フィートセットバックを含めて保全・修復され、新しいビジネスを誘致することとされた。その計画は90年代を通して実施され、今日のにぎわいに至っている。


(続く)
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Great Urban Places in Asia 35 - シンガポール Singapore 2 [アジアの都市探訪]

ボートキー Boat Quay

シンガポール川河口南岸を中心にレストランやバーが集積し、リバーサイドのプロムナードには人々がそぞろ歩き、寛ぐ。ここはシンガポールで最も早くから開発された地区である。川沿いに歴史的様式の低層建築であるショップハウスやオープンレストランが連なり、その背景には金融街の超高層ビル群がそびえる、いかにもシンガポールらしい景観が拡がる。
夜はカップルがリバーサイドに静かに佇み、ビジネスマンたちはドリンクを手に交流し、世界各地からの観光客が宴を囲むなど、昼とは異なった表情を見せる。

boat quay day.jpg
ボートキー。水辺にレストランやバーが並び、その背後は金融街シェントンウェイの超高層ビル群。

(続く)
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