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芝浦工業大学 アーキフェスタ(建築卒業設計展)

今日、アーキフェスタの講評会に参加してきました。
芝浦工大の建築系4学科の卒業設計から合計67作品が出展され、一次審査で6作品に絞られ、その作者がプレゼンしたのち、最終的に優秀賞3点と審査員特別賞が決定されました。
 審査結果に関する感想を書いておきます。

・一次審査通過作品としては、模型の表現力が優れていることは当然として、作者(学生)がやや抽象的、内省的思考によって案をディベロップしたものが多く選出されていた。

・私が所属する環境システム学科学生の作品は、現地調査やヒアリングなどにより現地の状況をよく調査し、それに対して素直な解答を提示しているものが多かった。その点は学科の特性が現れていた。それに対して建築学科では、「建築家」としての内省的思考を深めて空間操作を行ったものが多かった。社会的な解と、個人の思考による解の違いという印象を受けた。あるいは、都市やまちづくり的な解と、建築造形的な解の違いともいえる。

・多くの作品は、テーマに対して深く考察し、オリジナルな解決案を提示していた。一方、空間計画が大部分で、事業的な実現方策まで検討した案はほとんどなかった。

・全体として、短時間での審査のため、メッセージ性が明確ではない作品は「よくわからない」となってしまう。短時間で、自分が表現したい中心的内容を模型やパネルでわかりやすく伝えることが大切で、最優秀作品はその点が大変優れていた。

・都市のディテール(建築内部まで含め)に関心がある作品が多く、一方で、大規模画一的再開発に対しては批判的な作品が多かった。

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