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Great Urban Places in Asia 57 - バンコク Bangkok 1 [アジアの都市探訪]

 バンコクはタイ王国の首都で人口は約830万人、都市圏では約1,500万人に達する。バンコクは一般的な市ではなく首都府Bangkok Metropolitan Administrationによる行政範囲であり、50の区から構成されている。バンコクとは外国での呼び名である。タイ語の正式名称は非常に長いため通常はその最初の部分を取りクルンテープ(Krung Thep)と呼ばれている。

 バンコクの歴史は1782年、それまでのトンブリー(Thonburi) からチャオプラヤ川東側のラッタナーコーシン(Rattanakosin)に首都を移したことから始まった。そこに王宮が築かれ、王に許されたもののみが居住していたが、経済発展につれて市街地は東に拡大した。王宮建設当時、経済の中心は東側のヤオワラートにあったが、20世紀後半にはシーロム通りに移った。
今日まで、バンコクは急激に変化し、成長しつつある。都心部では大規模商業開発が次々に起こり、現代的な商業、業務ビルや高層住宅がどんどん建てられている。国内のみならず東南アジアの経済中心都市のひとつとなっており、シンガポール、ジャカルタに次ぐ経済圏である。都心部の幹線道路は広く、自動車交通量は非常に多い。市内を南北に流れるチャオプラヤ川は主要交通動線であり、川側地区では大規模な再開発がいくつもなされ、さらなる計画も進行中である。

サイアム~チットロム地区 Siam-Chit Lom area
 バンコクで最も現代的な商業中心地区であり、世界的にも高水準の大型複合商業施設が連なっている。それらには大きな前面広場があり様々なイベントに使われている。現代的なデザインの巨大アトリウムも多く、そこでもイベントが行われる。商業施設とスカイトレイン(高架鉄道)の駅はスカイウェイ(歩行者通路・ブリッジ)で直結されており、地上の交通混雑や暑さを避けてそちらを利用する人が多い。スカイウォークは立体的に歩車分離を実現している。それらの商業開発地区には先端のデジタルサイネージが多数設けられ、大規模なもの、洗練されたデザインのものも多い。駅のホームドアに組み込まれたものもある。

siam1.jpg
大型商業施設セントラルワールド前のプラザ。広い空間で複数の大型イベントが行われ、
建物の縁付近には人々が座り、大いににぎわう。


(続く)
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