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Great Urban Places in Asia 39 - シンガポール Singapore 6 [アジアの都市探訪]

マリーナベイ Marina Bay

 シンガポールはアジア、世界の金融・ビジネスセンターとして成長を続けている。1970年代から、シンガポール政府とURA urban redevelopment agencyはマリーナベイの一部を埋め立て、中心部の拡張を図ってきた。都心部にはすでに超高層ビルが林立しており、さらなる開発が内湾周辺のマリーナベイ地区に展開されている。2017年時点では大規模な商業複合施設と公園がオープンしている。
 3本のタワーが頂部の船でつながったかたちのマリーナベイサンズは2010年オープンで、カジノ、高級ショッピングセンター、ホテルの複合商業施設である。「未来都市」を実現したようなイメージで、現代シンガポールの代表的なアイコンとなった。この構想、規模、ダイナミックな形状と存在感には驚かされる。ディテールデザインはモダンでシンプルに見えた。
 街区と建築のスケールは巨大で、平面的にも立面的にもヒューマンスケールをはるかに超えている。遠景としてもインテリアとしてもダイナミックで興奮を覚えるが、毎日ここを歩くとしたら退屈かもしれない。地下鉄駅までの距離は長く感じられる。
 これらの施設の運営には非常に高度の維持管理とプログラムが必要になる。徹底して管理された人工的空間であり、世界トップクラスの経済力と技術力があってこそ実現される空間だ。内湾のマリーナベイに面する広々としたウッドデッキは、住民や観光客など多くの人々の集いの場となっている。シンガポールは一年中暑いので、夜に集える屋外空間は人気が高い。このデッキは大規模商業施設の一部だが無料で誰もが使えるパブリックスペースであり、現代シンガポールの夜を体験し楽しむ場となっている。

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マリーナベイサンズ前の大型ウッドデッキ。多くの人たちが集う。
水上ではレーザービームも交えた光、水、炎、サウンド、映像のショウも行われる。

 1970年代から1980年代の終わりにかけ、シンガポールでは現代建築が都市開発の主役となった。初期のタイプの商業超高層建築が今も残っており、後年にはポストモダン様式の超高層も建てられ、都心部は超高層建築の見本市のようになっている。2016年に、シンガポールで最も高いタワーであるTanjong Pagar Centreが建設された。それまでは建築の最高高さはそれ以前に建設された3つの最高タワーにあわせて280mに制限されていたが、この建築はそれを超える290mであった。近年では、シンガポールのみならず世界の都市で目立つ建物distinctive structuresが志向されるようになり、それによって都市のイメージを国際的に高める競争がおこっている。その代表例がmarina bay sandsであるといえよう。

(続く)
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