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大阪城大手門 柱の継ぎ手 ほか [世界のまちかど]

昨日出張で大阪に行った際、大阪城を散策してきました。大手門の控え門の門柱は、左右2本とも継ぎ木により補修されています。向かって右側はごく普通の継ぎ手ですが、左側(写真)は一見どのようにして組み合わさっているのかわからない、複雑な継ぎ手となっています。
大阪城継ぎ手.jpg

下は右側の柱、特に変哲の無い継ぎ手。
大阪城継ぎ手(普通).jpg

私は今回初めて見たのですが、だいぶ前から話題になっており、X線で解析した結果、その構造が明らかにされています。たとえば次のサイトに詳しく説明されています。
http://galleryimpossible.com/outemontugite.htm

施工は大正12年との記録があります。なぜこのような継ぎ手としたのかは明らかでないですが、この補修に関わった設計者や職人たちの高い技術、心意気やしゃれっ気を感じます。

大阪城の天守閣は、初代の豊臣秀吉が建造したものは大坂夏の陣で徳川氏の攻撃により焼失、2代目は徳川氏により再建されたが落雷による火災で焼失、3代目は昭和6年に大阪市によって鉄骨鉄筋コンクリート造で造られ、その後平成9年の耐震補強を含めた大修理で現在に至ります。現在の天守閣もすでに建造後80年以上経っており、歴代の大阪城天守閣では最も長命で、登録文化財に指定されています。大修理の際、バリアフリー対策のため、ガラスと鉄骨造のエレベータが設けられています。見た感じ違和感がありますが、建設時代の最新技術を取り入れるという点では良かったかもしれません。昭和初期にあわせたクラシックなエレベーターデザインという手もあったかも。
大阪城天守閣.jpg

これは大阪市水道局の大手前配水場。昭和初期のアールデコを感じさせるデザイン。配水施設のため、金網に囲まれて近くに寄れないようになっているのが少々残念。近くには、他にもさまざまな近代建築が残されています。
大阪城配水施設.jpg

これは大手門近くの公衆トイレ。コールテン鋼による自由な造形。
大阪城トイレ.jpg

大阪城公園というと天守閣や石垣が主役として目立ちますが、さまざまな時代の個性的な脇役たちに目を向けてみると面白い発見があります、


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