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東京・神楽坂 人のための公共空間づくりを(道路拡幅予定地)

東京・神楽坂地区において、都道「大久保通り(放射25号線)」の拡幅事業が進みつつあります。この通りは神楽坂の中央部で神楽坂通りと「神楽坂上交差点」で直交しています。現在片側1車線、幅員約18mであるものが、片側2車線、歩道幅員6m、総幅員30mになる計画とされており、用地買収が進められています。

この件について、神楽坂では「粋な街並みづくり推進委員会」において検討を重ねており、今年6月と10月には公開シンポジウムを開いて、その問題と対応方向について情報発信し、参加者の意見を聴いてきました。

多くの意見は、地域の分断を避けたい(商店街の連続性、子どもや高齢者の安全確保)、拡幅されるのであれば自動車のためにではなく人のために使いたい、というものです。

公開されている交通データによると、大久保通りの交通量はここ数年減少しており(最大時より30%減)、都心の主要幹線道路の交通量は現状または微減の状況です。大久保通りでは渋滞はほとんど発生していず、自動車車線を2倍にするニーズは現状として認められません。災害時の物資輸送等に使うという見方もありますが、平常時は歩道のように、非常時は緊急車両の通過ができるようにすることも考えられます。

公共交通機関が発達している都心部においては、自動車をこれ以上増やさず、人のため、地域のために豊かな公共空間づくりと運営を進める視点が重要です。

写真は、拡幅が予定されている道路沿いにある高層マンションからのものです。1枚目は、奥の太い光の帯になっているところは現在道路造成工事がほぼ完了しており、中央付近(筑土八幡町)から左下につながる細い光の帯が、これから拡張されようとしている大久保通りです。2枚目の写真はそれの左側に続くもので、右下の台形状の部分の多くが拡幅によって建物除却され道路用地になります。

oku1.jpg

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なおこのマンションは道路境界線が変わると道路からの建築斜線制限を受け、既存不適格状態になります。将来建築法規が変わらないとすると、マンションの建て替えの際には現在の階数は建てられないという状況が想定されます。


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