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松山の景観 [ランドスケープ]

愛媛県松山市と言えば「坂の上の雲」。見上げた坂の上に、青い空、白い雲が広がるという情景が想起されますが、これは今もまちのシンボル、ランドマークである松山城に登っていくとき、まさに具現化されます。

松山の中心市街地は比較的平坦ですが、中心部の小高い山に城があり=城山、それを含め海(西)以外の3方向は山に囲まれています。そこに、戦災復興で東西南北方向に格子状の街路網が整備されたため、多くの街路方向の遠景、アイストップに山が見えるという景観構造になっています。

特に、松山城方面は、中心市街地から距離が近く、その緑豊かな山頂にお城が見えるため、緑とお城の眺望点をまちなかでできるだけ多く確保することが、特徴ある景観形成のひとつのポイントです。

レトロ感のある路面電車が市内を頻繁に走っていることも、松山らしい特徴ある景観です。

また、これは松山に限らず四国の多くのまちに共通ですが、平野が狭く山が海岸まで迫り、それらの山は高さはさほどでもなく、小さな山と平地が一体となってまとまりのある、何か懐かしさを感じさせる里山や沿岸集落が形成されているところが随所にみられます。

景観は表面的なカタチの話に陥りがちですが、実はそうではなく、そこでの人々の活動、文化の蓄積が如実に現れます。坂の上の雲に生き生きと描かれる人物たちが育った風土にふさわしい景観とはどのようなものか、これから考えていくことになりそうです。

松山ラフスケッチs.jpg
斜面のすそ野まで広がる、松山の市街地


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