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イリコとアート 伊吹島

香川県の西端、観音寺港から船で25分にある伊吹島に行きました。瀬戸内国際芸術祭の会場になっています。観音寺は5年ほど前に中心市街地活性化の仕事で訪問し、以来、まちづくり関係の方々とお付き合いいただいています。まちづくりリーダーのおひとりにご案内いただきながら、島を巡りました。

港では多数の漁船旗がはためき、来訪者を迎えてくれます。既にアート感覚いっぱい。
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伊吹島はイリコ漁で知られており、沿岸には加工場が並んでいます。急峻な斜面に沿って漁家が密集し、迷路のような路地が形成されています。小さいが立派な造りの民家や寺社も多く、イリコ漁で栄えたことがわかります。
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この島の最盛期は昭和30年代、当時は4,000人近い人口であったが、現在は数百人、小中学生は合計20人です。空家や廃校になった学校などに、現代アートが制作、展示されています。この絵はドーム型テントの内側に島の海岸付近の様子を描いたもの。芸術祭はこのアートを巡るのですが、ベースとなっている島、海、路地の風景がすばらしく、島全体がアート、文化財のようなものです。
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打ち捨てられたままになっている民家も散在します。危険ではあるがどうしようもないとのこと。昭和30年代、日本全体の人口は6,000万人ほどで今の半分程度、しかし地方部には今よりはるかに多くの人たちが住んでいた。現地で生産する1・2次産業から、管理型の3次産業にシフトした結果、大都市に人口が集中した。少子高齢化、土地利用、エネルギー消費などの問題もみなそこに関連し、絡まっています。過去とは全く違う状況にあり、都市・地域計画も根本的に変革してそれに対応する必要があるのは明らかです。
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